19th July.2010
〜 取締役フォトグラファー:小杉 勲 〜

今回で6回目を迎えるフォトグラファー・フィーチャリング7月号。
このコーナーが始まって半年、ようやく私、小杉 勲に出番が回ってまいりました。
今回は私がイースターエッグでブライダルフォトグラファーのお仕事をするようになった経緯。ブライダルフォトグラファーとしての精進の日々。そして、イースターエッグ取締役就任に至るまでの体験記を赤裸々に綴っていきたいと思います。
イースターエッグとの出会い
私が写真の勉強を本格的に始めたのは23歳の時でした。写真を生業にしようと一念発起し写真学校に入学。そこで現在のパートナーである中川と出会います。卒業して間もなく、写真の仕事を探していた私に、笹倉社長から中川を通じて「うちでブライダルフォトを撮ってみるか?」と声を掛けてもらったのが、イースターエッグに入るきっかけでした。
学生時代から中川がイースターエッグで撮影のお仕事をしているのは聞いていて、笹倉社長がとても恐ろ・・・ゴホン、とてもストイックな人物であるという事も伺っておりました。
そういえば写真学生時代、クリスマス・イブの日に、2人でクリスマスケーキを食べようかというタイミングで笹倉社長から中川に電話が入り、何かしらの原因で「ブライダルフォトを舐めてんのか!」と大雷を落とされて、お通夜みたいな聖夜になったのも今ではいい思い出です(しみじみ)。
そんな事もあり、ブライダルフォト未経験の私が果たしてイースターエッグのフォトグラファーとしてやっていけるのか?と不安な思いもありましたが、せっかく声を掛けてもらったんだ、とにかくやってみよう!と希望と緊張のおももちでイースターエッグの門を叩いたのが2005年の春の事です。
初めてのブライダルスナップ撮影
間もなくして私の研修撮影が始まりました。プロとしての第一歩、小杉勲の写真力を見せねばと、やる気充分で挑んだ初研修。会場は今もお世話になっている某提携先。第一印象が大切と、写真室の皆さんに元気よく「小杉と申します!宜しくお願い致します!」と挨拶をしたところ、返ってきたのは「・・・君ぃ、ヒゲはちょっと・・・靴もそれじゃ、まずいなぁ」という、室長からの指摘と苦笑い。いや、笑ってなかったな。苦虫を噛みつぶしたような顔をされていました。
結婚式に関する知識、マナーといったものが皆無に等しかった私は、新人にも関わらず偉そうな顎ヒゲを蓄え、動きやすさだけを考えスニーカーで撮影に臨んだのです。
思いもしなかったマイナスからのスタートとなってしまった訳ですから、メインカメラマンを超える位いい写真をたくさん撮って挽回せねばと奮起しました。が、ご新郎ご新婦様とのコミュニケーション、距離感が上手くつかめず、慌ただしい会場の雰囲気に流されて、浮ついて、結局満足のいく写真を撮る事ができないまま私の初研修は終わりました。
自分の不甲斐なさとプロとして写真を撮る事の大変さを痛感しながら、苦虫のような顔でトボトボと歩く帰り道、クリスマスに中川の携帯電話から響いた「ブライダルフォトを舐めてんのか!」という社長の叱咤が頭の中でリフレインします。心のどこかにあった「なんだかんだで自分ならやれるだろう」といった慢心、自信は一日で砕け散り、失った自信を埋めるかのように駅のデパートで身の丈に合わない革靴を購入して帰宅したあの日の気持ちは、今でも昨日の事のように思い出します。
やる気と根性で上を目指す!
ご新郎ご新婦にとって、とても大切な結婚式。それをしっかりと写真に残す事が使命のブライダルフォトグラファーはとても重圧の掛かるお仕事です。
また、イースターエッグは良い写真・アルバムの為には一切妥協を許さず、フォトグラファーに対して厳しすぎるのではないか?といった要求をする事もしばしばあります。
今まで多くの人が研修の段階でイースターエッグを去っていくのを見てきました。
しかし、技術的に多少未熟なフォトグラファーであっても、しっかりとした信念、やる気のある人間であれば、とことん付き合ってくれる会社でもあります。
研修でとても残念な出だしとなった私も、とにかく必死に食らいついていこうと心に決め、他のフォトグラファーの撮る素晴らしい写真に打ちのめされたり、社長から烈火の如く怒られたりと、幾度となく心が折れそうになりながらも、やる気と根性、それから生まれ持ってのポジティブさを武器に、撮影やRAW現像など写真の技術、それに結婚式でのマナーやコミュニケーション術などを地道に学んでいきました。
今にして思えば、イースターエッグもよくサジを投げずに付き合ってくれたものだと思います。いやはや、ありがたい。
特に、手焼き写真の技術を習得し、多くの手焼きアルバム作成を任せてもらえるようになった事は、私にとって今でもブライダルフォトグラファーとしての大きなアイデンティティとなっています。
取締役へ
石の上にも三年、継続は力なりという通り、地道に地道に精進すること4年、撮影のご指名もコンスタントにいただけるようになり、平日は手焼きプリントに追われる忙しいながらも充実した日々を送っていた私に「イースターエッグの経営を一緒にやっていかないか?」と社長からお話をいただいたのは2009年秋の事でした。
決断には時間を要しました。
4年間、自分の仕事だけで精一杯だった私が、さらに会社の経営の事まで出来るものか?正直、不安の方が大きく一時は断ろうとも思っていました。
しかし、ストイックでシビアな社長が、決して優等生とは言えないであろう私に声を掛けてくれたのです。私自身が気づいていない力を、社長は買ってくれているのかもしれないと、得意のポジティブシンキング。とにかくやってみようじゃないかと決断しました。
取締役になってから今日までの半年は、時間の経過が本当に早かったです。
想像はしていましたが、まぁ忙しいこと忙しいこと。
パートナー企業の皆様とお話をさせていただく機会も増え、皆様のプロフェッショナルな姿勢を見させていただく度、まだまだ自分は甘いと痛感します。
まだまだ、日々精進です。
大切なのは継続する事。
やる気と根性みなぎらせ、雑草魂でこれからも上を目指していきます!
地道にじっくりと!
小杉 勲について
笹倉評
温厚柔和。それぞれに、長所と短所のある熟語だけど、質実剛健とはちがって、そこには親しみがある。
私に決定的に足りないその資質を見込んで、取締役に就任してもらったのが半年前。色々な意見の違いも多々あるが、暴走がちな私を美味くブレーキングしてくれる頼もしい存在。
勿論撮影の技術知識も温厚柔和。
小柄な体からは想像できない体力の持ち主でもある!!
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