ライカで撮影するロケーションフォト中川トモコ 2016年09月11日
Camera:Leica M|Lens:Leica Summicron 35mm F2 1st (Germany)
ライカで撮影したロケーションフォト。
この絵を描いたレンズ(ズミクロン35mm F2 1st)は約60年前に作られた、いわゆるオールドレンズ。
オールドレンズはコレクターのキャビネットの中にあるものではないのか?作られた時代には高性能だったかも知れないけど、最新レンズの方がやはり綺麗なのでは?と思われる方もいらっしゃるでしょう。
ただのオールドレンズの多くはその通りです。個体によっては長い時間の中で光軸が曲がってしまっていたり、メンテナンスが行なわれていないため劣化がひどい状態のものが多っかたり。むしろ当然ですね。。。作られて60年だもの^^:)
でも、イースターエッグにあるこのズミクロン35mm(通称8枚玉)のコンディションは本当に素晴らしいもので、私が今信頼をおいているレンズのひとつなんです。
私はこのように、ただ”オールド”と言うだけでなく、適切なメンテナンスがなされ、そして今のレンズに負けない魅力を持つレンズを”ビンテージレンズ”と呼びたいと思っています。
シャープなピントととろけるボケ、そのボケの深みの上に周辺へ向かって滑らかにのってくる濃度がたまりません。
ブログの写真は、解放のF2で最短距離の撮影。
ライカのレンジファインダーは精度が高いので開放で撮っても怖くありません。
被写体に緊張を与えず、話をしながら、息をするように撮影できる。
連続する空間の中で、なにかすてきな出来事を記憶をするように一枚を取り出せた時、ライカってやっぱりすごいと無邪気に嬉しくなります!!